ダイハツ工業は2023年4月から5月の間に、トヨタ自動車に供給する車種も含めた6車種で不正が見つかり、第三者委員会が調査を進めていました。 12月20日には新たな不正が発覚。
不正発覚を受けて、ダイハツは同社開発車の生産を全て一時停止する。ドアトリムとポール側面衝突試験に加え、エアバッグのタイマー着火の不正加工や試験結果の虚偽記載、試験速度の改ざんなど25の試験項目で174個の不正がみつかった。
対象車種は生産終了車種のほか、海外生産車やダイハツが開発してトヨタ自動車やマツダ、スバルにOEM(相手先ブランドによる供給)供給しているモデルも含まれる。生産・開発中の車種は国内向けが28車種、エンジン1機種、海外向けが16車種。
また、調査の過程で「キャスト」の側面衝突における「乗員救出性に関する安全性能」が法規に適合していない可能性も発覚。リコールにつながる可能性がある。
今回の調査結果を受けてトヨタは「2013年以降に小型車を中心にOEM供給車を増やしており、これらの開発がダイハツの負担となっていた可能性があることや、ダイハツの認証業務の状況を把握できていなかったことについて深く反省している」とコメントした。