金田中(かねたなか)さんかの鮭の西京漬け
新橋の「金田中」本店は大正年間創業
吉兆、新喜楽さんと並ぶ日本三大料亭のおひとつということらしいのです。創建当時の木造の建物を火災で消失なさり、昭和50年に建て替えられたとのこと。夜は芸者さんが入るのでいちげんさんお断り
焼き上がった魚や肉から匂い立つ味噌の香りと旨み・・・西京漬けにはどこか品のある雰囲気が漂います。
実は、食材を味噌漬けにする保存法は平安時代からありました。海から遠い京都で、旬の魚を美味しく食べようとする人々の知恵が、その始まりだったといわれています。
西京漬けの味のカギを握る西京味噌は米麹と大豆で作る米味噌で、上品な甘みと風味が特徴です。その味噌に漬け込まれた魚・肉は旨味成分の働きでさらに旨みが増します。そして、味噌床の味噌、醤油、酒などの調味料が奥深い味わいを造ります。
昔は貴族や僧侶などしか口にできない高級品だった西京漬け。そんな時代を思いながら、お取り寄せした商品を味わってみます。