2016年2月6日参詣
千葉県成田市成田1番地 鎮座
出世稲荷は、釈迦堂前の小高い丘の上に位置します。
総門を通り大本堂を正面に左手に進み、正面の長い階段を登ると、左手に出世稲荷があります。
鳥居の脇にある売店では、おばあちゃん達が油揚げと蝋燭やお狐様のお人形を売っています。
お狐様の好物の油揚げと蝋燭を捧げるとご利益が得られる。と言われており、蝋燭は灯明した後に、
お持ち帰りになって、ご自宅で灯明してご利益をいただくこともできます。
出世稲荷の御本尊は、江戸時代に成田山を篤く信仰した佐倉藩主・稲葉丹後守によって寄進された御尊像です。「出世開運稲荷」と称されて、商売繁昌・開運成就・火伏せのご利益があると伝えられています。
お堂の正面に施された彫刻には、天女の姿が。出世稲荷の本地仏。荼枳尼天(だきにてん)です。
神仏習合思想において、仏教における荼枳尼天(だきにてん)が本地仏として仏教寺院で祀らており、
成田山の出世稲荷もそのひとつです。
荼枳尼天とは、サンスクリット語で空を歩く者という「ダーキニー」で、元々は古代インドの農業の神様でした。
インドの神話においては、人を食らう恐ろしい神様でしたが、仏教界で大日如来の霊力に心服し、白狐に跨がり豊作をもたらす善神となったと言われています。




