2016年2月6日参詣
千葉県成田市成田1番地 鎮座
(薬師堂・千葉県成田市上町562 鎮座)
薬師堂は、明暦元年(1655年)に成田山本堂として、現在の大本堂のある場所に建立されました。
現在、薬師堂は成田山境内になく、飛び地にある為 参拝者が少ない為か?2014年3月より閉扉されていいます。
平和の大塔横に開基1080年の記念事業として 薬師殿(仮称)を建立中で、現在平和の大塔に仮安置されている 薬師如来や十二神将が奉安されるものと思われます。
(薬師如来、御朱印は平和の大塔にて頂きました)
時代劇でお馴染みの「水戸黄門」で知られる水戸光圀が参詣し、初代市川團十郎が子宝祈願をした由緒ある御堂です。
初代團十郎は、歌舞伎の舞台に「暫」や「鳴神」に代表される荒事を取り入れ、その舞台は大変な人気となりました。
しかし、跡継ぎになかなか恵まれませんでした。
初代團十郎の父親が、成田市の幡谷出身であり、父祖以来信仰している成田山の当時の本堂である薬師堂で一心に子授けを祈願します。
すると見事、待望の長男を授かったのです。
薬師堂は、この時初代團十郎が二代目誕生を祈願した道場であり、初代の子である九蔵が初舞台『不動』を踏んだ後に御礼詣りした、成田屋の不動信仰に縁の深い御堂なのです。
初代團十郎は、お不動様への祈願が成就して長男を授かったことに感謝を表した「兵根元曽我(つわものこんげんそが)」を親子で共演し、この舞台が大当たりします。
この親子共演を機に市川家は、「成田屋」の屋号を使うようになったのです。




