埼玉県さいたま市岩槻区本町3-21-25 鎮座
創建は明らかではないが、江戸時代初期の「武州岩槻城図」に愛宕神社が記されている。いい伝えによると、長禄元年(1457)に大田資清(一説には道灌)が岩槻城を築くにあたり城廓として外堀と土塁(土居)を造った。するとその傍らに小さな祠一社があり、風雨に曝された小板に幽かに迦具土命と言う字が見えた。これは火防の神(愛宕大神)であるので土塁上に移し祀った。その日が現在の7月24日であるので、今でも祭礼日として祭典を行っている。
昭和59年3月 埼玉県 (現場解説板より)
戦国時代末から江戸時代の岩槻城下町は、周囲を土塁と堀が囲んでいました。この土塁と堀を大構といいます。天正年間に築かれ、長さは約8kmに及んだということです。この愛宕神社が鎮座する土塁は、大構えの姿を今にとどめる貴重な遺構となっています。




