2020年06月08日

「昆虫食」の世界

現代人が「昆虫は食料か?」と問われたら、暮らしている国や地域によって、「イエス」と答える人も「ノー」と答える人もいるでしょう。しかしながら、人類がサルと分化した約700万年前には、まちがいなく昆虫は人類の貴重な食料でした。人類の発祥とともに“昆虫食”の文化も始まっていたといえます。

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昆虫は身近にいて、簡単に手に入れられる貴重なタンパク源でした。昆虫の栄養価は高く、コオロギ100グラム当たりのタンパク質は牛肉と遜色ない量。この事実を知って驚く人も多いのではないでしょうか。タンパク質だけでなく、ビタミンやミネラルなどを豊富に含む昆虫も多く、実は昆虫は栄養面でとても優れた食材なのです。

今も、南極以外のすべての大陸に昆虫食文化が残っており、現在、食用にできる昆虫はざっと2000種類! 世界の100カ国近くに多様な昆虫食文化があるそうです。

世界でよく食べられている昆虫は、カブトムシなどの甲虫、イモムシ(蛾・チョウの幼虫)、アリ、ハチ、バッタ、イナゴ、コオロギ、セミ、ウンカ、カイガラムシ、カメムシなど。成虫のほか、さなぎ、幼虫、卵を食するものもあります。

ヨーロッパでは2018年1月、EU(欧州連合)加盟国で「Novel Food(ノヴェルフード)に関する規制」が施行され、昆虫が“ノヴェルフード(新食品)”に規定。栄養価の高さ、地球環境への負荷の低さなどが注目され、食用昆虫の養殖、加工食品の製造・販売するスタートアップ企業も誕生しています。

アメリカでも、健康志向や環境保護の観点から、大豆などの植物性タンパク質を使った代替肉が注目を浴びていますが、同じような理由で昆虫食への関心が高まってきています。

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2014年3月にアメリカ『EXO』はコオロギ粉末を使用したプロテインバーを販売開始。


時代とともに減少してきた昆虫食ですが、10年ほど前、昆虫を食材として見直す動きがありました。2008年、国連食糧農業機関(FAO)が、栄養的に優れた昆虫食を積極的に推進するという方針を明らかにしたのです。2013年の報告書では、世界人口の増加による食料不足の対策として昆虫食が推奨され、昆虫食は新たな時代を迎えました。

ヨーロッパや北米を中心に食用昆虫ビジネスが活気を帯びる一方で、伝統的な昆虫食も注目され、昆虫ならではの味わいや香り、食感など、昆虫のおいしさを初めて体験する人も増えているようです。昆虫食が一般的になり、誰もが昆虫を「食料」だと答える日がそう遠くない日にくるかもしれません。

(BUGS GROOVE編集 文: 桑畑 裕子氏 抜粋)



posted by かめ忍者 at 01:00| 栃木 ☀| Comment(0) | グルメ・うま味 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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