どんなに腹筋を鍛えても、それを分厚い皮下脂肪が覆ったままでは、腹は割れない。体脂肪率をチェックしながら、体脂肪を減らすことも重要。トレーナーの白戸拓也さんは、豊富な経験を踏まえて体脂肪率とお腹の割れ方の関係を下のように4段階でまとめてくれた。見た目の変化を確かめながら、腹割りの進捗状況を数値でも確認
「男性ならまず16〜20%を目指すべき。それだとTシャツ姿だとカッコいいお腹ですが、15%未満ではうっすら割れて脱げるカラダに。バキバキにするには体脂肪率1桁が目標です」
ただし、アクションを起こしても、体脂肪率はすぐには変わらない。食事制限や筋トレを始めてから、体脂肪率が落ちだすまで3週間前後かかる。
「カラダが締まるといった見かけの変化は、体脂肪率の減少より先に自覚できます。体脂肪率が変わらなくても外見の変化を糧に努力を続けましょう」
体脂肪のなかでも、贅肉=皮下脂肪は皮膚のすぐ下にあるため、つまめば厚みがだいたいわかる。実際、体組成計が出てくるまでは、キャリパーと呼ばれるトングのような道具を用い、上腕後ろ側と肩甲骨下部の皮下脂肪厚を測定して、それを計算式に入れて体脂肪率を簡易的に弾き出す方法もあったのだ。これを「キャリパー法」という。
キャリパーがなくても、指でつまめば体脂肪率はある程度想像できる。
「男性なら上腕後ろ側や太腿表側の皮下脂肪厚が5mm未満なら、体脂肪率は1桁近い。お腹の皮下脂肪厚が手の甲と同じくらいになれば、1桁でバキバキに割れているはずです」
指でつまむときに筋肉を一緒につままないために、コツがある。一度力を入れて筋肉を硬く緊張させた際、その上で滑るように動くのが皮下脂肪。そこだけつまんで厚みを測ろう。
『Tarzan』No.809・2021年4月22日発売より




