2024年06月23日

ハーバード大学教授「デビッド・シンクレア」が提唱、長寿遺伝子を活性化させるアンチエイジングサプリ

 美容業界で頻繁に使われている「アンチエイジング」という言葉。これは老化の進行を可能な限り遅らせることを目指す美容と医療の両方の要素をもった分野です。このアンチエイジングを化学的に研究するアンチエイジング医学(抗加齢医学)の世界で注目されているのがサーチュイン遺伝子。ハーバード大学医学部デビッド・シンクレア教授の研究の成果によって多くのことが明らかになってきています。

サーチュイン遺伝子とは「長寿遺伝子」または「抗老化遺伝子」とも呼ばれ、その活性化により生物の寿命が延びるとされています。最近ではインスリン抵抗性、糖尿病、ガンおよびアルツハイマー病などの老化関連疾患の病態を改善することも報告されています。

断食やカロリー制限、運動によって活性化するとされていますが、近年、それを活性化させる物質が明らかになり注目を集めています。

今回ご紹介する4種のサプリはこのサーチュインを活性化させる効果があり、アンチエイジングが期待できるのではないかと考えられており、米国を中心にこれらのサプリを摂取する人がどんどん増えています。

 

レスベラトロール

レスベラトロールは赤ワインやブドウの皮などに含まれる抗酸化物質として知られるポリフェノールの一種です。デビッド・シンクレア教授は、マウスを使った研究でレスベラトロールが長寿遺伝子であるサーチュイン遺伝子を活性化し老化を防ぐ、という発表をしました。その後、ワシントン大学セントルイス校医学部今井眞一郎教授など、他の研究者も研究を進めています。

現在では1日の許容摂取量は450r程度(体重60sとして)と言われています。

 

 

NAD+とそれの元となるNR(ニコチンアミドリボシド)とNMN(ニコチンモノアミドヌクレオチド)

NAD+(βニコチンアミド アデニン ジヌクレオチド)
1906年に発見された生細胞に見られる補酵素であるNAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)は、たんぱく質と連携して、酸化還元反応で重要な役割を果たし、長寿遺伝子であるサーチュイン遺伝子を活性化させます。加齢に伴いその生成量が減少し「細胞核の損傷」や「ミトコンドリアの活性低下」が進むと考えられていて、体内の様々な臓器での老化が進む原因になります。アンチエイジング対策として、このNAD+を増加させるというテーマに世界の研究者の熱い注目が集まっています。

 

NMN(ニコチンモノアミドヌクレオチド)
体内に入ったNMNは肝臓に取り込まれ、NAD+「ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド」に変換されます。 NMNは正式にはマウスのみの研究結果で人に対する安全性、有効性については今後の研究に期待したところ。シンクレア教授本人は1日に500-1000rのNMNをサプリとして摂取しているそうですが、メーカー推奨容量を守りましょう。

 

NR(ニコチンアミドリボシド)
ビタミンB3の一種であるNR「ニコチンアミドリボシド」は、人間の体内で、ニコチンアミドリボシドキナーゼによりNMNへと変換され最終的にはNAD+が合成されます。 今まではマウスを使用した研究でしたが2018年に遂に人を使った研究でNRによるNAD+増加効果についての結果を発表しています。研究ではNRを8週間連続で投与したところ、1日500r投与された人が4週間後最大90%の体内のNAD+の増加量が観察されたそうです。増加量の安定性、また長期投与の薬効など課題が多そうですが、NRの摂取で人の体内でNAD+の増加が確認されたことはアンチエイジング医学界にとっては朗報であるといえます。ちなみに、一般的にサプリとしての推奨摂取量は1日250-500rと言われています[13]

NMNとNRは、どちらもNAD+を作る前哨体で、どちらに優位性があるかは所説あります。ただ、一般的にサプリの値段はNMNの方が高価です]

 

このようにアンチエイジングは我々の永遠のテーマであり、多くの学者、企業が競って老化のメカニズムの解明のための研究が日々進められています。まだまだ安全性、有効性など課題が多いのですが、近い将来サプリで老化予防をする日が来るのかもしれません。こうした動きを先取りしたい人は、この記事で扱ったサプリを試してみては?


posted by かめ忍者 at 16:47| 栃木 ☁| Comment(0) | ライフスパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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