栃木県真岡市久下田801(旧 二宮町) 鎮座
芳全寺の創建は天文14年(1545)、6代下館城主水谷出羽守正村入道が威岩瑞雄大和尚(結城市小塙:乗国寺5世の法嗣)を招いて開山したのが始まりとされます。
寺号は正村の法号である「蟠龍斎」と父親である水谷治持の道号「芳全軒」に因み蟠龍山芳全寺と名付けられ、水谷家の菩提寺の1つとして庇護の対象となりました。
水谷蟠龍斎は名将として知られ敵対する宇都宮家領を望める当地に天文14年(1545)に久下田城を築城すると自ら城主となり本城である下館城(茨城県筑西市)には弟である勝俊を配し蟠龍斎の父親、又は養父と思われる治持を弔う為に久下田城の城下に創建したと思われます。